花 2.5

 

 

 

「そうだ、ジュールさんもディアッカも食事まだでしょ?先に案内したいところがあるの!」
そう言うとミリアリアは、先程とは違ういたずらっぽい笑顔を浮かべた。
案内してくれるというのはどうやら、新設されたシャワールームらしい。
部屋にシャワーブースもあるのだが、広いしぜったいこっちの方がいい!と言うミリアリアにイザークも敵わず、支給されたアンダーウェアを持ってミリアリアの後をついて行った。
 
 
 
「はい、到着」
ディアッカとイザークは言葉を失い、入口にひらりと垂れさがる布を見ていた。
「…ミリィ、これって何?」
ミリアリアはこのリアクションに、いたく気分を良くしたようだ。
「AA名物、天使湯よ。温泉、って知ってる?」
そこでイザークがすかさず口を挟む。
 
 
「なんと…戦艦の中に温泉があるのか!?」
「あ、そうだ、ジュールさんは詳しいのよね、そういうの。そうなんです、作っちゃったんですよ、温泉。中をご存知なら、このまま入ってもらってディアッカにも色々説明して頂けますか?」
 
 
イザークは民俗学に精通している。
そういうわけだからして、当然ミリアリアの依頼を断るはずもなく。
 
「任せておけ、ハウ。では後ほど食堂で。行くぞディアッカ!」
「うわ、おい引っ張るなイザーク!」
「じゃあねディアッカ。二人とも、ごゆっくり」
 
そう言って笑顔で手を振るミリアリアに声をかける間も無く、ディアッカはイザークに引きずられるように天使湯の暖簾をくぐったのだった…。
 
 
 
 
 
 
 
016

おまけの小ネタ(笑)金銀コンビに天使湯を使ってほしかったんです…

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2014.6.9up

2017.9.23改稿