「…で?俺の件についてはどう説明してくれんの?イザーク。」
メイリンとシンが退出すると、ディアッカは執務机に腰を下ろし、緩く腕を組んだ。
「どうもこうも。聞いたままだ。
俺の代わりにジュール隊の大半を率いて3ヶ月、カーペンタリアへ行ってもらう。
出発は10日後だ。こちらにはシホを残すから心配はいらん。」
「うわ、公私混同じゃねぇ?それ。」
「俺がそんな事をするとでも思うか?お前でもあるまいに。」
そう言って意地悪く微笑むイザーク。
ディアッカは溜息をついた。
「俺、立場的にも実力的にも隊長って柄じゃねぇと思うんだけど?よく上が承認したな。」
「かつて軍事裁判にかけられたのは俺も同じだろう。お前は滅多に本気を出さないだけで、実力はある。
今回の事がなくともいずれ話は出ていただろう。」
「どーだか?俺、出世欲も上昇志向もねぇし?」
苦笑するディアッカに、イザークは微笑を消すと背を向け窓から外を眺め、話を続けた。
「それに何と言ってもお前の妻はオーブの報道官であり、ナチュラルだ。
上からすれば、半分プロパガンダの意味合いもある。」
「プロパガンダって…。」
ディアッカはその言葉にわずかに眉を顰めた。
「メサイア攻防戦からもう少しで3年だ。大々的な式典も予定されている。
彼女も忙しくなるだろうな。」
「はぁ…マジかよ…。」
がっくりと項垂れるディアッカに、イザークはソファの上の箱を指差した。
「という訳だ。先程渡した件の処理だけすませて、今日は上がっていいぞ。
明日からこっちで出勤するように。」
「は?こっち?」
ディアッカは無造作に箱を開け…固まった。
「明後日までには部屋を用意させる。分かったな?エルスマン隊長殿?」
そこには、イザークと同じ白の隊長服一式が、綺麗に畳まれ納められていた。
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短くてすみません(汗
突然の隊長就任、そして与えられた白服に戸惑うディアッカ。
プロパガンダ、の言葉にも微妙な反応を示します…。
2014,8,15up