このお話はR18要素を含んでいます。
苦手な方は閲覧をお控え下さい。
閲覧は自己責任でお願い致します。
ミリアリアはディアッカの座るすぐ横に置かれた端末に手を伸ばし、キーを叩く。
そして、金色に光るカードーーターミナルの許可証ーーを取り出した。
「ターミナルの通行証。このまま手元に置いておきたいの。」
思いもかけない言葉にディアッカは咄嗟に反応出来ず、ぽかんとミリアリアの顔を見上げる。
ミリアリアは碧い瞳でまっすぐディアッカを見つめ、口を開いた。
「メールにも書いたわよね?私がこれをラクスに預けた理由。」
「あ…ああ。」
ディアッカはぎこちなく頷いた。
確かにメールには、ミリアリアが自身の経歴を考慮し、ディアッカを危険に晒すまいとラクスに許可証を預けた経緯が記されていた。
「これを手放す事であなたを守ろうと思ってた。でも、今回の事でわかったの。これを持っているからこそあなたを守る事だって出来る、って。」
吸い込まれそうな碧い瞳に、ディアッカは縛り付けられる。
「今まで怖くて逃げていたけれど…今回のような事になった時、これがあればあなたの助けになる事が出来る。だから…」
「……ジャーナリストとして、もう一度活動するのか?」
静かに問いかけられた言葉に、ミリアリアは小さく息を飲んだ。
紫と碧の視線がぶつかりあう。
そしてミリアリアは、ゆっくりと首を振った。
「私はオーブ軍属の軍人で、何よりザフト軍の将校であるディアッカ・エルスマンの妻よ。あなたが思うような“ジャーナリストとしての活動”は、しない。でも…」
「…でも?」
「ダストコーディネイターの件だけは、“ミリアリア・エルスマン”の名前で世界に情報を発信する。ニールさん達との約束だから。
その事であなたやお父様に迷惑をかけてしまうかもしれない。
それでも…私はダストコーディネイターと言う存在をこのまま見過ごす事なんて出来ないわ。」
碧い瞳に強い光を宿してミリアリアはまっすぐにディアッカを見つめる。
「自分の記事がどんな反響を呼ぶか分からないけれど…隣で、支えていて欲しいの。ディアッカに。」
ミリアリアの宣言に、今度はディアッカが息を飲む番だった。
もちろん、ディアッカは常にミリアリアの隣にいるつもりであったし、彼女を支えたい、と思っていた。
離れている間もディアッカの存在こそが心の支えだったとミリアリアは言ってくれたが、実際そばにいる事は出来ず、テロのトラウマから彼女は過呼吸を発症するまで苦しんだ。
周囲を慮ってひとりで抱え込むばかりだったミリアリアが初めて口にした“隣で、支えて欲しい”という言葉。
それは、彼女が言っていた、『薄い壁』が消えた証だ、とディアッカは感じーー緊張した面持ちのミリアリアを見上げ、柔らかく微笑んだ。
「分かった。…許可証の件もダストコーディネイターの件も、お前の好きにしろよ。
俺はお前の判断を全面的に支持する。迷った時はどんな事でも相談してくれて構わない。
俺は…これからもずっとお前のそばにいて、お前を支えるから。」
ミリアリアの碧い瞳が見開かれーーじわり、と涙を湛えて揺れた。
小さな手が伸ばされ、するりとディアッカの背中に回される。
自分に縋り付くように抱きついて来た華奢な細い体を、ディアッカはしっかりと抱き締めた。
「ありがとう…ディアッカ。」
「……ああ。」
きっとひどく緊張していたのだろう。ミリアリアの震える声すらも愛おしくて、ディアッカは細い体を抱き締める腕に力を込めた。
と、ミリアリアがそっと顔を上げ、ディアッカをじっと見つめた。
「…なに?」
「……もうひとつ、だけ…お願いがあるの。」
ディアッカの頬に伸ばされたミリアリアの手は、微かに震えていて、そして温かかった。
「…抱いて、ほしい」
消え入りそうな、小さな声。
だがディアッカはその声をしっかりと拾い上げ、思わず息を飲みミリアリアを見下ろした。
ミリアリアは潤んだ碧い瞳を揺らし、少しだけ頬を染めながらもディアッカの視線を受け止める。
「ディアッカを、もっと、感じたい。」
「ミリ…」
「こうして顔を見て、抱き締めてもらうだけで充分だと思ってたけど…やっぱり、足りないの。だから…おねが…っ」
ミリアリアの言葉を最後まで待たず、ディアッカは頬に寄せられた手を掴むと、思いのままにその体をベッドに押し倒した。
彼女に恋をして、想いが通じ合って、もう何度体を重ねたかも分からない。
それでも、ミリアリアからこんな懇願をされるのは初めての事で。
自分は愛されている。こんなにも、ミリアリアから求められている。
そう感じたディアッカは、昂る感情に思わずぶるり、と震えた。
「……愛してる」
投げ出された小さな手を取り、指を絡める。
それだけのことなのに、どうしてこんなに心が温かく、幸せな気持ちになれるのだろう?
ディアッカは薄く開く唇に、そっと自分のそれを重ねた。
ミリアリアの碧い瞳が閉じられ、重ねるだけだったキスは次第に激しく、深いものとなる。
「は、ぁ…」
息継ぎの合間に零れるミリアリアの吐息を聞きながら、ディアッカは手早く軍服を脱ぎ捨てる。
そしてミリアリアの軍服のボタンをゆっくりと外して行き、やがて現れた真っ白な体は、記憶の中より少しだけほっそりとしていて。
ミリアリアの抱えていた不安や寂しさを垣間見た気がして、ディアッカは慈しむように細い首筋や震える胸の尖端に唇を寄せた。
「ひう、んっ!」
久し振りだからなのか、軽い刺激にもミリアリアは過剰なくらい反応し、びくびくと震える。
「…ミリィ?」
「な、んか…どう、しよう。おかしい…やだ…」
「え?」
「…ものすごく、きもち、よくて…恥ずかし…」
ミリアリアがうっすらと目を開け、ディアッカを見上げる。
その瞬間、どくん、とディアッカの心臓が痛いくらい脈打った。
「…煽んなよ」
「ちが…そんなんじゃ…や、ああっ!」
きゅ、と少しだけ強く胸の頂を摘むと、嬌声とともにミリアリアの顎が仰け反った。
小石のように固くなったそこを今度はゆっくりと舌で愛撫しながら、空いた手でミリアリアの足を持ち上げブーツを脱がし、ベッドの下に放り投げる。
そのまま頂の近くをきつく吸い上げ、所有の痕を残しながらスカートに手をかけてホックを外すと、ミリアリアの腰がびくん、と揺れた。
「腰、上げて。このままじゃ脱げないだろ?」
「ん…」
羞恥にぎゅっと目を瞑りながらも、ミリアリアは言われるがまま腰を浮かせる。
そのままタイツと下着も取り去ると、ディアッカは細くて華奢な裸体を上から下まで舐めるように眺めた。
「ちゃんと食ってた?お前、3キロは落ちただろ?体重。」
「…っ、な、なんで分かるの?」
「あのな。俺、お前の事なら何だって覚えていられる自信、あるぜ?当然、体のラインだってしっかり記憶してんの。」
さらりと恥ずかしい言葉を口にするディアッカに、ミリアリアは真っ赤になった。
「戻ったらいっぱい作って?俺の好物。んで、一緒に食おう?お前は元が細いんだから、まずは体重戻さねーと。」
「…言われなくても、いくらだって好きなもの、作るわよ…」
「ん。前にも言ったけど…シンをさ、うちに呼んだんだ。和食、作ってやってくれるか?」
「…そ、か。彼もオーブ出身だものね。うん、戻って来たら一緒にご飯、食べよう?」
ふわりと優しく笑うミリアリアは、とても綺麗で。
ディアッカの心に温かい何かが込み上げた。
「ふぁ…ん」
脇腹から腰にかけてつつ、と指でなぞると、ディアッカの耳に甘い声が飛び込んでくる。
膝に手をかけると無意識なのかそこに力がこもり、ディアッカは苦笑した。
「恥ずかしくないから。力抜いて、ミリィ」
「ん…う、ん」
そっと細い脚を左右に開かせると、潤みきった中心にディアッカは目を落とし、思わずごくりと唾を飲み込んだ。
「や…なんで、そんなに…見るのよ」
「すっげぇ濡れてるし、綺麗だから。」
「…っ!も、もう…いや!だって、ひ、久し振りで…やっぱり恥ずかしいから、見ないで!」
「うん、だから今日はいっぱい、見せて?」
「え…?ん、ああ!や、あ!」
小さく顔を出す敏感な芽にそっと唇を落とし、優しく嬲るとミリアリアは高い嬌声を上げた。
「…どんどん溢れてくる。」
「あ、ああ、あ!そこ、や…きもちい…きゃああっ!」
そっと指を一本だけ挿し込むと、そこは記憶より狭く、温かかった。
壊したくない。優しくありたい。痛みなどこれっぽっちも与えたくない。
だって、こんなにも大切に想っているのだから。
ディアッカは慣らすようにゆっくりと指を動かし、同時に芽の周りにもじっくりと舌を這わす。
そして、限界まで焦れたミリアリアが出口を求め懇願するまで、その甘い行為は延々と続けられた。
「だめ、も…ディア、カ…あ、ああ、あ…!」
ひくひくとディアッカの指を締め付けながら、ミリアリアはようやく与えられた快感に腰を浮かし、そしてくたり、と脱力する。
少しだけ息を切らせる小さな体を見下ろしながら、ディアッカは軍服のズボンと下着を脱ぎ去り、力の抜けた足の間に入り込む。
ーーー早く、ひとつになりたい。
はやる気持ちを抑えるように、ディアッカは深呼吸をする。
そして潤みきった入口に自身をあてがうと、そのままゆっくりと腰を落とした。
「ひう…!うあ、あん、あ、ディア…ふぁ、あああっ…!」
指で散々慣らしたはずなのに、そこはぎちぎちに狭くて。
びくびくと震えるミリアリアが縋るように手を伸ばし、ディアッカの腕に爪をぎゅっと食い込ませた。
「っ…きつ…。ミリィ、痛い…?」
「はぁ、ん…ちょ、っとだけ…でも、へいき…ん、あ!」
少しずつ奥へと腰を進めると、ミリアリアの瞳が潤み、今にも零れそうに涙が溜まる。
「ミリ…」
「すぐ、慣れるから…そのまま…し、て…」
「でも、お前…」
痛みなど与えたくないのに、と少しだけ心配そうな顔をするディアッカを見上げ、ミリアリアは涙を浮かべながらも必死で言葉を紡いだ。
「はや、く…ひとつに…ん、ぁ…なりたい、か、ら…」
震える声に、ディアッカが目を見開く。
それはまさに今、ディアッカが感じたものと全く同じ想い。
自分だけを求めてくれる、腕の中の愛しい存在。
叫び出したい程の歓喜と激情を胸の中へと必死に押し込め、ディアッカは細い体に覆い被さると、そのまま最奥まで怒張した自身を押し込んだ。
「ひあ、あああっ!」
悲鳴のような嬌声を上げるミリアリアの体をしっかりと抱き締め、きつい締め付けに耐える。
「う、ぁ…」
ディアッカの口からも、無意識に声が漏れた。
いつもなら、このまま思いに任せてミリアリアに快感と言う名の愛をありったけ与える。
どうされるのが好きか、善い場所はどこなのか。
ディアッカはミリアリアの体を知りつくしていた。
だが、今日はいつものような激しい行為をする気にはなれなかった。
腕の中の体がまるで神聖なもののように感じるのは何故だろう?
慈しみたい。大切にしたい。愛しくてたまらない。
ディアッカは最奥を突いたまま、震える体をよりいっそう強く抱き締める。
ミリアリアがいつも身に纏ってくれている花のトワレが、強く香った。
互いの体温が直に伝わり、小さく喘ぐ声がすぐ近くで聞こえ、ディアッカはゆるゆると息を吐いた。
「約束…守れて、よかった」
「…う、ん」
腕の中にある大切な存在を、必ず守るとディアッカは誓った。
その想いは自分の命が尽きるまで、変わらない。
ーーどうかこれからもずっと、ミリアリアのそばにいて、彼女を守る事が出来ますように。
神など信じた事の無いディアッカはこの時、初めてそう祈った。
そして二人はAAの小さな部屋で、互いを確かめ合うように、愛を交わし合ったのだった。
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中途半端に18禁となってしまいました;;
裏ページに詳細(笑)を別でお話としてupしようかと思ったのですが、自分の中で
重要なシーンだったので今回本編に組み込みました。
苦手な方は申し訳ありません;;
これもまた、天使の翼において書きたかったシーンです。
二人が出会ったこの場所でさらに深く分かり合い、心も体もひとつになってほしい。
やはりAAは二人にとって特別な場所だと思うのです。
荒唐無稽な展開に驚かれた方もおられると思いますが、そこは創作(というか菫の妄想)
と言う事でご容赦頂ければと思います;;
2015,12,1up