意地悪の理由 side-D

 

 

 

このお話はR18要素を含んでいます。

苦手な方は閲覧をお控え下さい。

閲覧は自己責任でお願い致します。

 

 

 

  

 

 

 

自らの手で高みに押し上げた愛しい妻の体がゆっくりと弛緩して行く様を、ディアッカは恍惚とした表情で見下ろした。
埋めていた細い足の間から顔を上げると濡れた口元を乱暴に拭い、細い体にそのまま覆い被さり愛撫を再開する。
先程まで執拗に責め続けていた場所と同じくらいに硬く勃ちあがった胸の頂きを指で摘むと、びくんと体を揺らせたミリアリアの碧い瞳からぽろぽろと涙が零れた。
 
 
「も…や、だ…まって、って…ば!ディア…あ、んあっ!」
 
 
必死で叩いているつもりなのだろうその拳には、ほとんど力が入っていない。
今日のミリアリアはいつになく感度が良くて、そのくせひどく恥ずかしがっていて。
その姿が愛しくてたまらなくて、ディアッカはいつもよりさらに長い時間をかけてその体に快楽を与え続けた。
 
お願い、もう、来て。
 
何度そう懇願されても、ディアッカはミリアリアの一番欲しがっているものは与えず、感度の良い体のあちこちを執拗に責め続けた。
上半身にはいくつもの所有の痕。
そう、ミリアリアは自分だけのものだから。
誰に誇示する訳でもない所有の痕を、それでもディアッカはさらに増やして行く。
この痕を目にする男がもしいたらーー自分は、何をしてしまうか分からない。
それほどに、ディアッカはミリアリアを愛していた。
自分を欲しがる甘い声がもっと聞きたくて、ミリアリアの耳元に顔を埋めキスを落とすと、息も絶え絶えな抗議の言葉がディアッカの耳に飛び込んでくる。
 
 
「ん、あ…ちが、そんなに…何回、も…され、たらっ…」
「されたら…なに?」
 
 
出会った頃から変わらぬ恥ずかしがり屋のミリアリアに自分を欲しがらせたくて、つい意地悪な言葉を口にする。
しかしミリアリアは、微かに残った羞恥心でそれに抵抗した。
「……意地っ張り」
そう言って長い指で敏感な胸の頂きを弄ると、華奢な背中を跳ねさせてミリアリアは嬌声を上げる。
 
 
この、溢れんばかりの想いをどうすればいい?
ミリアリアを抱く時に決まって頭に浮かぶ感情。
愛してる。愛してる。
ミリアリアの全てが愛しくてたまらなくて、過剰な程に責めてしまう自分をディアッカは少しだけ滑稽に感じる。
そして、その苛烈な責めを小さな体全部で必死に受け止め、喘ぎ悶えるミリアリアにどうしようもなく煽られる。
全部受け止めてくれるから、もっともっと、愛を与えたくなる。
 
 
「だって、ミリィは全部受け止めてくれるじゃん」
 
 
そう口にすると、その言葉に反応したミリアリアが何かを問いたげにぼんやりとディアッカを見上げた。
その顔は、世界中のどんな女よりも扇情的で、艶めいていて。
ディアッカはおもむろに、ミリアリアがずっと欲しがっていたものを、前触れも無くその潤みきった中心に埋め込んだ。
 
 
 
「はぁ、あ、おねが、も…ディア…」
「もう、イっちゃう?何度目だよ、お前」
 
待ち望んでいたであろうディアッカ自身を深く埋め込まれ、激しく擦り上げられ。
ミリアリアの口から、切れ切れの懇願の言葉が零れる。
それがまた愛おしくて、ついディアッカはからかうような、意地悪な言葉をまた口にする。
 
 
「いじ、わるっ…ああ、やぁ、あ!も、だめ…また…」
「きもちいい?ミリィ」
「…っ、あ…あ、いい…きもち、いい、のっ…!いかせ、て…おね、が、んああっ!」
 
 
羞恥心よりも強い、ミリアリアのディアッカに対する想い。
意地悪、と言いながらも、とうとう素直な言葉を口にしたミリアリアをディアッカはうっとりと微笑みながら見下ろす。
 
 
意地悪の理由は、愛しているから。
どれほど激しく責めても、淫らな要求をしても、ミリアリアは羞恥心と戦いながらディアッカの前にその艶めかしい姿を晒す。
自分は、愛されている。
愛を与えれば与える程にそう実感出来るのは、それをミリアリアが受け止めてくれるから。
求めて、求められて。
貪欲なほどに自分を求めるミリアリアに、ディアッカは己の征服欲が満たされて行くのを感じ、猛り狂う分身でミリアリアの感じる場所をこれでもかと責め立てる。
 
 
この、狂気にも似た感情を、受け止めて包み込んでくれるのは、世界中でミリアリアだけ。
 
 
ディアッカはミリアリアの碧い瞳が見たくて、目を開けるように命じる。
快感のあまりぎゅっと閉じていた、暖かい海の色をしたミリアリアの瞳が開き、ディアッカを映し出す。
ディアッカしか知らない、達する瞬間のミリアリアの表情。
自分をしっかりと見つめさせながら、ディアッカはありったけの愛をミリアリアに与え、今までで一番切なく甘い嬌声を上げさせた。
 
 
 
 
 
 
 
007

6000hit御礼、ディアッカ視点です。
……いや、どうしたのってくらい責めてます(苦笑)
とにかく大好きなんです。ディアッカはミリアリアの事が。
たまに書いていて、ミリアリアが従順すぎるかなと思う時があるんですが、
そんな事をお話ししていた時に頂いた言葉から生まれたのが、このお話です。
いつもなら裏行きな内容ですが、いい夫婦の日ですから(しつこいw)今回は表で(●´艸`)
なかなか筆が進みませんが、気付けばもうすぐ8000hitです。
いつも遊びに来て下さる皆様、本当にありがとうございます!
どうか楽しんで頂けますように(●´艸`)

 

 

side-M  text

2014,11,22up