薔薇の刻印 エピローグ

 

 

 

 
「へぇ…。そんな事があったの。」
 
夕食の準備もあらかた終わり、ソファに腰掛けるとミリアリアは柔らかい笑顔を浮かべた。
「私だってディアッカの家のこと知ったとき、すごく驚いたしね。気持ち分かるなぁ…。」
「でもミリアリアさんはエルスマンの家柄関係なく、ディアッカが好きで結婚されたんでしょう?
私も見習わなきゃ、って思いました。気にしてたら、キリがないですものね。」
 
ミリアリアの言葉にシホは笑顔になると、向かい側のソファに腰を下ろした。
その姿に、イザークとシホの間にある絆を感じ、ミリアリアの心が温かくなる。
 
あとでディアッカにも教えてあげなくちゃ。
 
普段、飄々としているミリアリアの夫は、その実この二人の事をとても気にしている。
それを知っているだけに、余計ミリアリアはシホの笑顔に幸せを感じていた。
 
 
「ねぇ、この部屋を決めたのってイザーク?」
シホの顔が一瞬のうちに赤くなった。
「なっ!ど、どうしてそれを…」
 
「だって一人暮らしにはちょっと広いじゃない?
それにここから本部までってそれほど距離もないし、確かイザークの自宅からもそれほど離れてないんじゃ…」
 
 
あたふたするシホに、ミリアリアは自分の勘が外れていない事を確信する。
あの事件の傷がいまだ完全には癒えないであろうシホ。
引っ越しも多分、イザークがすすめたのだろう。
新しい髪留めと同じ理由で。
 
 
この部屋もまた、いつ自分がここに来てもいいように、とやや広めの場所を選んだに違いない。
 
 
「奥手なようで、以外と策略家よね。イザークって…」
「はい?」
「ううん、なんでもないわ」
不思議そうに首を傾げるシホとくすくす笑うミリアリアの耳に、チャイムの音が飛び込んで来た。
 
 
 
「帰って来たみたいね。」
「…はい!」
 
 
 
嬉しそうに顔を輝かせるシホ。
私も、端から見たらこういう感じなのかしら?
 
ミリアリアは苦笑すると、玄関に走って行ったシホを追いかける為に立ち上がったのだった。
 
 
 
 
 
 
 
007

最後、短くてすみません(汗

キスのくだりとかは、シホも恥ずかしくて話さなかったんだろうなぁ、なんてニヤニヤしてしまいましたv

こうやってみんなでご飯を食べたり引っ越しのお手伝いをしたり。

なんだか平和な日常って感じでいいなぁ、と思いました!

何より、どちらの二人も幸せそうですもんねvvv

 

2000hit御礼小説、遅くなってしまい申し訳ありませんでした!

まだまだイザシホネタはあるんですが(笑)そちらも早いうちに書き始めてupしたいなぁと思っています。

いつも当サイトに遊びに来て下さる全ての方に捧げます!

楽しんで頂ければ幸いです。

2000hitありがとうございました!これからもよろしくお願い致します!!

 

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2014,8,7up