27, 屈辱 1

 

 

 

 

※作品内に、一部15禁描写が含まれます。
苦手な方は閲覧をお控え下さい。

 

 

 

 

 
荒々しくドアが開き、執務室にディアッカが飛び込んできた。
「なんだ!騒々しい!」
ただでさえ苛立つイザークから罵声が飛んだ。
「イザーク、あいつらの所属部隊分かるか?」
 
「あいつら?…昨日の話の奴らか?」
 
 
ディアッカはばん!とイザークの執務机を叩いた。
「分かるんならとっとと言え!分かんねぇなら調べろ!今すぐ!!」
 
 
「おい、一体…」
 
普段の飄々としたディアッカからは想像のできない剣幕に、イザークは怪訝そうな顔になった。
ディアッカは、深呼吸をする。
だめだ、落ち着け、俺。
 
 
「…シホが、そいつらに攫われた可能性がある。サイが目撃したんだ。」
「な…んだと!?」
「もちろん、他人の空似かもしれねぇ。でも偶然にしちゃ出来過ぎじゃねぇか?」
 
「…すぐ確認する」
イザークは端末を開いた。
 
 
 
 
「…う…」
 
シホはゆっくりと目を開けた。
頭が痛い。
ここは、どこ?
とにかく周りを確認しようと起き上がろうとしたシホだったが、鈍く痛む頭と、手首に走った鈍い痛みに顔を顰めた。
拘束されている!?
瞬時に頭がクリアになり、シホは自由になる首を捻って周囲を見回した。
 
「あ、気がついた?」
 
不意に聞こえた声に、シホはびくりと体を強張らせる。
そこには、赤服を着たザフト兵が、にやにやと下卑た笑いを浮かべながらシホを見下ろしていた。
 
 
「ケイン・ワット…」
 
 
思わず口をついて出た言葉に、ケインは面白そうに眉を上げた。
「あ、覚えててくれたんだ?同期のよしみってやつ?」
「…同期の恥、の間違いでしょう?」
そう言ってぎろりと睨みつけると、ケインはおかしそうに笑った。
 
「相変わらずお堅いなぁ。それでジュール隊長を満足させてあげられてんの?」
「な…!?」
シホの顔がかすかに赤らんだ。
「無駄口が過ぎるぞ、ケイン」
ドアが開き、入ってきたのは緑服のザフト兵。
 
 
「あなた…ソチ・ギュネイルね」
 
 
ソチは無言のまま、後ろ手に拘束され、ベッドに転がされたシホを眺めた。
その舐めるような視線に、シホは思わず身震いする。
なぜ今日に限ってスカートなんて!
だが、負けるわけにはいかない。
 
シホは目の前の男達を、きつい眼差しで睨みつけた。
 
 
「何か勘違いしているようだけど。私と隊長の間には何もないわよ。
ただの上司と部下、それだけの関係。
あなた達が何を企んでいるか知らないけど、私を拘束したところで隊長には何のダメージも与えられないわ。」
 
 
シホの言葉に、嘘はない。
確かにイザークと自分の間には、何もないのだから。
あるのはシホの、想いだけ。
シホの胸に、ちくりと痛みが走った。
 
「ふぅん…。俺達の狙いがジュールってことも、すでに承知しているわけか。」
ソチの言葉に、シホは微かに狼狽え、唇を噛み締めた。
 
 
「ジュール隊長殿は、誠実で人情に篤い、と聞いている。」
「きゃっ!」
ソチの手が太腿に触れ、シホは思わず声をあげてしまう。
 
 
「自分の副官が、こんな風に辱めを受けたと知ったら…。どんな顔をするんだろうな?あの銀髪のお人形さんは。」
 
 
シホの目が驚愕と恐怖に、大きく見開かれた。
 
 
 
 
 
 
 
016

シホ、大ピンチです…。

イザシホファンの方、ごめんなさい…。

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2014,7,11up