※作品内に、一部15禁描写が含まれます。
苦手な方は閲覧をお控え下さい。
「…馬鹿じゃないの?あなたたち…」
シホは絶句した。
どこまでも甘えた根性のこの男達。
ストレス?命をかける事に?
そもそも、ザフトに入った時点で、戦争が始まって出撃を命じられた時点でその覚悟はなかったのだろうか?
「無駄だ、ケイン。所詮こいつもジュール側の人間だ。
俺たちの話など理解できんだろうし、聞く気もないだろうさ。」
ソチの冷たい声に、シホは我に返った。
「…私を、どうするつもりなの…」
声が震えなかったのは、奇跡と言っていいだろう。
シホは内心の怯えを外に出さないよう、必死で心を奮い立たせた。
縄はまだ、解けない。
「分からないのか?」
「な…やめて!」
ソチの手がシホの軍服にかかる。
「片想い、ってやつか?愛しのジュール隊長殿に。」
ゆっくりとボタンを外しながら、ソチが酷薄そうに笑った。
「余計言えないよなぁ、他のオトコに、こんな事されちゃいました、なんて。」
どこまでも軽い、ケインの声。
「…勘違いも甚だしいわね。もちろん全て報告するわ。
これ以上罪状が増える前に、さっさとこの拘束を解きなさい!」
シホはきつい眼差しで男たちを睨みつける。
負けられない。こんなところで!
「…嘘が下手だな。ハーネンフース。」
「きゃあっ!」
軍服のボタンを全て外され、アンダーまでも捲り上げられ思わずシホは思わず悲鳴を上げた。
冷たい手が胸元に伸び、下着も強引に引き上げられる。
誰にも見せたことがない胸が外気に晒され、シホの体が震えた。
「あれ、もしかして初めて、とか?」
ケインのからかうような声に、シホの正直な体がびくりと慄いた。
ソチがくすりと笑う。
「じゃあ、ますます言えないな。ジュール隊長殿が知ったら、どれだけ悲しむか…」
「やめなさい!」
胸をやわやわと揉まれ、シホは自由になる足をばたつかせて抵抗する。
「ケイン、足を押さえろ。」
「はいはい。シホちゃん、初めてなんだろ?おとなしくしてれば、優しくしてもらえるぜ?」
「いや…」
シホの目に、怯えの表情が浮かんだ。
早くこの縄を解かなければ…!
シホは手首の痛みも忘れ、必死で手を動かす。
助けて、誰か…隊長…イザーク!
「…せいぜい楽しもうぜ?」
ぎゅっと目を瞑ったシホの姿に、男達は下卑た笑いを浮かべた。
「…ヒットしたわ!」
ミリアリアが端末の前で叫んだ。
ディアッカとイザークが駆け寄る。
「これで分かる?」
「ああ、ここからそう遠くない。エアカー飛ばせば30分かかんねぇ。
ミリィ、これプリントアウトして!」
「おい、ディアッカ…」
ディアッカは腰に拳銃を差した。
そしてイザークを振り返る。
「イザーク。お前はここに残れ。」
プリントアウトしたデータを手にしたミリアリアが、驚いた様子で顔を上げた。
「何だと!?なぜだ!狙われているのは俺だろう?」
「だからだよ!犯人がシホを餌にお前をおびき出そうとしてたら、それこそあっちの狙い通りじゃねぇか!」
イザークがぎりりと歯を食いしばり、俯く。
「…今の話が本当なら、イザークは、いつも通りに振舞っていた方がいいかもね。」
「…なぜだ」
イザークのきつい眼差しにも、ミリアリアは動じない。
「シホさんの居場所をこっちが察知したこと、まだばれない方がいいでしょ?
イザークが動けば、多分犯人も動くわ。
犯人がそこまで組織的に動ける相手かは分からないけど、用心に越した事は無いと思う。」
ディアッカが溜息をついた。
「イザーク。…お前、午後から会議あったろ?アスランの件で。
そっちに行っとけよ。何かあればすぐ連絡するから。」
イザークは力尽きたかのように、どかりと椅子に座り込んだ。
「…分かった。ディアッカ、シホを頼む。」
ミリアリアは、打ちひしがれた様子のイザークを痛ましげに見つめた。
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ミリアリアの機転で、シホの居場所を発見した二人。
ディアッカの言葉に、打ちひしがれながらもシホの事を頼むイザーク。
そしてシホに、更なる危機が訪れます…
2014,7,11up