櫻を背負って

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お空に旅立った動物のお話です。臨終間際の様子やデリケートな表現が多いので、閲覧にはご注意ください。
 

 

 

 

 

 
昨日のことですが、兼ねてから闘病中だった愛猫がお空に旅立ちました。
自宅には私しかおらず、気づいた時には痙攣が始まっていて手の施しようがない状態。
貧血でフラフラな体でもなんとかトイレに行っていたのですが、限界だったらしくトイレから出られなくなっていました。
明らかに様子がおかしくて一瞬頭が真っ白になったのですが、まずは外に出してあげないと!と手を伸ばした時、ガタン!とトイレの中で痙攣が始まりました。
おととい正式に高グレードの悪性リンパ腫と診断されたばかりだったことと、1週間近くご飯が食べられていないこともあり、あらかじめネット等でもしもの時の予習はしていたのですが、いざそうなってみるとやっぱり焦ります。
近くにあったバスタオルで包んで慌てて膝の上に抱き寄せると、すでに口呼吸の状態で意識混濁。
途中まで頑張っていたのでしょうか、汚い話ですが粗相もしてしまいました。
ずっと食べていなかったけど、腸内には残っていたんでしょうね。

だんだん痙攣が落ち着いてきたところでかかりつけに電話をし、今後の指示を仰ぎました。
肝臓で発症したリンパ腫だったので、このような症状は想定内。だからあらかじめ発作を落ち着かせる座薬をいただいていましたが、そんなこんなしてるうちに愛猫の意識が戻りました。
猫は弱っている姿を見られたくない、と言いますが、慌てて最近の居場所にしていた娘のロフトベッド下のカラーボックスに。
荒い息は相変わらず変わりません。
そこから5分も経ってないと思います。座薬の用意をしかけたとき、再び激しい発作が愛猫を襲いました。
苦しそうに鳴き声をあげ、弓反りになって全身を突っ張る愛猫の名をひたすら呼びながら、せめて体をぶつけないようにとボックスからシートごと引きずり出し、少し広いところに横たえました。
近所に住む母に電話して「もうダメかも」と伝えるとすぐに行く、とのこと。
かかりつけにも再度電話をし、都度指示を仰ぎながらそばにいました。
しかし、だんだん呼吸の間隔が長くなって行き、一度は1分以上停止しました。でも、そこからまた息を吹き返したんです。
もうこれ以上苦しんでほしくない思いと、まだ生きていてくれたという喜び…のような複雑な思いを感じながら、一生懸命体を撫でて話しかけました。
それまでのような激しい痙攣はありませんでしたが、前足を一本ずつ走っているかのようにゆっくり動かし、また呼吸の間隔が長くなって。
母が自宅に到着したのと同時くらいに、愛猫の呼吸が止まりました。
脈拍と瞳孔を確認し、念の為かかりつけの先生にも状態を説明し、死亡が確定しました。
結果的に、私一人の時ではありますが看取ることができました。

娘が2年生の時に保護してうちの子になった愛猫は、名前を櫻子と言います。
体のあちこちに怪我をしていて、白血病キャリア。体重はギリギリ2キロでした。
享年(推定)6〜7歳。もう一匹の黒猫、小太郎と同い年です。
病名は肝臓の悪性リンパ腫ですが、白血病キャリアだったのでいろいろな疾患が併発した感じです。
貧血、肝不全、角膜炎、猫風邪の症状etc…本当に大変だったと思います。
奇しくも娘の誕生日に旅立っていったのは、何か意味が込められているのでしょうか。
今朝娘が学校に行く時は落ち着いていたとのことだったので、辛い姿を見られたくなかったのかな。

めちゃくちゃに甘えてくれる子で、本当にたくさんの愛情をもらいました。あげるよりもらう方が多かったと思います。
たくさん鳴く子で、たくさんおしゃべりしました。頭が良くて、優しくて気立ての良い、可愛い女の子でした。
反面、生命力が強い子で、保護して数ヶ月で白血病による貧血になり吐血までしたのに復活したファイターでもあります。
甘えっ子なので夜は常に私と一緒。
愛猫を膝に乗せて、イベントの原稿をたくさん書きました。サイトの更新も一緒にしていました。
それはすごく幸せな時間で、かけがえのないものでした。
出会えたこと、うちの子になってくれたこと、むき出しの愛情のぶつけ合い、全部素敵な思い出です。
うちの子になってくれてありがとう、の言葉しか今は出ません。

学校から帰宅した娘に愛猫の死を伝えたところ、しばらく言葉が出ないくらいに固まっていました。
それでも習い事に行き、普通に話をして、箱に収めた愛猫を撫でてから部屋に行きました。
実感がわかないこと、あとは人前で感情を出すことが苦手な子なのでみんなの前では普通でいたのかもしれません。
それでもひとつだけ、楽しみなことがあります。
やっている地域は多いと思うんですが、娘の小学校では6年生が運動会でソーランを踊るんですね。で、背中に好きな漢字一文字を書くんですが…。
2学期が始まってすぐ、娘が提出した文字は「櫻」でした。
その頃まだ愛猫は闘病中だったのですが、彼女なりの何かがあったんだと思います。
運動会を待たずに我が家の櫻はお空に帰りましたが、当日は娘が愛猫を背中に背負って頑張ってくれることと思います。
きっと当日は、1年半前に先にお空に行った花ちゃんと二人で応援に来てくれるんじゃないかな、と思っています。

お別れは明日の夜。業者さんの手配も済み、今日は愛猫と過ごす最後の夜です。
汚れを拭いてあげているときは柔らかかったのに、今は石のように硬くて冷たい体です。それでもさっき保冷剤を取り替えてあげる際、たくさん撫でてしまいました。

かたちが無くなったら、きっと今とはまた違う感情が込み上げてくるのかな。
でも、ありがとうという気持ちと尊敬の念だけは変わりません。
さくちゃん、うちに来てくれてありがとう。ここがさくちゃんのおうちだから、いつでも帰っておいでね。
そんな思いを手紙に認め、箱の中に入れました。
 
なんだか重い話をこんな長文で申し訳ありません。
最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
出来れば無いほうがいいものですが、もしこれが何かの形で参考になれば幸いです。

 

いつも拍手をありがとうございます!


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