imprinting

 

 

 

このお話はR18要素を含んでいます。

苦手な方は閲覧をお控え下さい。

閲覧は自己責任でお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
「名前?あー、言われてみれば呼ばれてるかも。つーか言わせてる?」
「…理由は?」
「なんでイザークにそんなこと言わなきゃなんないの」
「うるさいっ!なんでもいいから答えろ!!」
「じゃあなんでイザークは言わせたいわけ?シホに」
「べっ…別にっ!どうしても言わせたいわけではないっ!!」
 
激昂する上官、もとい親友に、ディアッカはつい苦笑した。 こいつからこんな話題を振られることさえ珍しいのに、ずいぶんとまぁ突っ込んだ質問を、と肩をすくめる。
 
「俺の場合は…インプリンティング、ってやつ。んじゃ、俺上がるからあとよろしく、たいちょー」
「な、おいディアッカ!」
 
ひらりと手を振りディアッカは隊長室を出ると、愛しい妻の待つ自宅へと帰るべく歩き出した。
 
 
***
 
 
「いじ、わる…っ」
「あれ、まだそんな生意気言うんだ?」
「あ、んっ…ディアッカ…も、おねがい…あ、あっ!」
固く立ち上がった胸の頂を舌で転がすと、ことさら甘い声が部屋に散らばった。
長い指はさっきからミリアリアの足の間に埋め込まれ、感じる場所を巧みに避けながら絶え間無く中を弄り、抜き差しされている。
 
「ど、して…?」
「ん?」
「どう、して…やめちゃう、の…?」
 
達する寸前に愛撫を中断され、甘い疼きだけが残される。
きっとミリアリアは、解放して欲しいのだろう。すぐにでも。
いやらしく揺れる腰がそれを物語っている。
いつもならあらん限りの愛を与え、何度だって高みに押し上げてやるけれど、今日はそういう気分ではなかった。
 
「イキたくて泣きそうな顔、もっと見てたいから」
「そんな、あ、んあああっ!やめて、それだめ…っ!」
 
膨らみきって存在を主張する花芽を優しく擦ると、たまらないとばかりにミリアリアの首が左右に振られた。
「すげぇ大きくなってるじゃん。ミリィ、かわいい」
「いや…お願い、も、もう…」
情欲と理性の狭間で揺れる愛しい妻の耳元で、ディアッカは問いかけた。
 
 
「誰にイかせて欲しい?」
「あ、あ…ディア…ディアッカに」
「どうして?」
「んあ、あ、好き、だから…」
「ちゃんと言って?」
「ディアッカ、が、好き」
 
 
悩ましい吐息混じりの告白に、胸がまるで撃ち抜かれたかのように熱くなる。
もっと欲しがらせたい。俺だけを。
 
「このあと、どうされたい?」
「…ディアッカの、すきなように…していい、から…」
「だから何?どうしてほしい?おしえて、ミリィ」
「ふぁ、あ、あ…!ここ…」
「どこ?見せて」
 
ああ、もうすぐミリアリアは堕ちる。理性も羞恥心も粉々になる。
細い指が広げられた足の間に伸ばされ、充血した花芽が剥き出しにされる様を眺めながら、ディアッカは恍惚とした笑みを浮かべた。
あと、一押しだ。
「こ、こ…」
「じゃあちゃんとおねだりしてみな?」
情欲に染まった碧い瞳でまっすぐにディアッカを見上げ、ミリアリアはぽろりと涙を零した。
 
 
「ここ、きもちよく…して、いかせて…お願い…っあ…」
 
 
とろりと蜜が零れ落ち、甘い声が懇願に混じる。
「……合格。やらしくて、最高にかわいい」
征服欲を満たされたディアッカは、褒美とばかりにミリアリアの願いを叶えた。
 
「っあ!はあああんっ!ああ、あ、きもちいい、の…ディアッカぁ…っ!」
「イっていいよ。ミリィ」
「ああ、あん、もう、い、く…ディアッカ、ああ、ディアッカぁぁっ!は、あ…あんっ…」
 
悲鳴のような甘い嬌声を上げながら、ミリアリアはあっという間にのぼりつめた。
 
 
 
 
限界近くまで硬さを増した怒張をゆっくりと埋め込むと、ミリアリアはその日一番の甘い声を上げた。
 
「ああ…あ!大き…い…んああ、ああ!」
「きつ…何、そんなに欲しかった?」
「だって、あ、ああ、あんっ!」
 
ディアッカはミリアリアを何度も高みに押し上げた。
だが、まだ足らなかった。
そこから先、ミリアリアが何を求めているかなど容易に察しがついたが、それも強請らせたくてわざと自分からは仕掛けない。
そしてようやくミリアリアは陥落し──挿れて、と何度も懇願したのだった。
 
「あ!待って、まだ…ゆ、っくり…!」
「でも気持ちいいんだろ?」
 
繋がったままで向かい合わせに抱き起こすと、それだけでぶるぶると細い体が震えた。
「あああ!ふか、い…!」
「奥まで入ってる?」
「ん、うん…う、ああっ!だめ、そこ擦らないでぇ!」
望み通りゆっくりと奥を突き、形を覚えさせるように腰をグラインドさせるとミリアリアの瞳からまた涙が零れた。
一度勢いよく奥を突いて動きを止め、ディアッカはその涙を舐め取りながら優しく問いかける。
「お前を抱いてるのはだれ?」
すると、ミリアリアが顔を上げ、蕩けた表情でふわりと笑った。
 
 
「ディアッカ…私の、ディアッカ…」
 
 
その、無垢と欲望という相反する感情が混じり合う笑みに、ディアッカの体を痺れるような快感が駆け抜ける。
ミリアリアも思ってくれている。俺を独占したいと。自分のものだと。
互いに互いを刷り込みあい、溶けて、ひとつになっていく。
 
「そ。俺はお前のだから。…ほら、つかまって」
「え…あ、うああっ!やあ、あ、ああんっ!激し、の、だめぇっ!!」
「ん?やめていいの?」
 
律動を止めてそう尋ねると、ミリアリアは恥ずかしげに目を泳がせた。
 
「…どう、して…今日、こんなに…いじわる、するのよ…」
「さぁな。で?どうなんだよ、ミリアリア。やめていい?」
「ひああ!あ、あ…」
 
ずん、とまた奥を突いてやると、喘ぎすぎて掠れた嬌声とともにディアッカを受け入れている場所がきゅ、と締まった。
 
「や、やめないで…もっと、ちょうだい…」
「…おねだり上手だな、ミリィは」
 
散々煽られ、自身も限界を感じ始めたディアッカはそれまでになく激しい注挿を始める。
腰を掴んで激しく揺さぶると、ミリアリアもまた甘い悲鳴を上げ体を震わせ始めた。
「やああああ…っ!だめ、あ、すごい…ああ、あ、おかしく…なっちゃう…!」
「いいぜ?俺がいるだろ?おかしく、なれ、よ…っ」
律動は止めぬままそう促してやると、細い腕がするりと首に巻きつき、しっとりとした唇が重ねられた。
その行為に、さらに煽られる。
 
「ディアッカ…すき…ディアッカ…んあ、ああ…っ」
「俺がいいの?俺にイカされたい?」
「うん、うん…あん、ディアッカじゃなきゃ、いや、あ…」
「…いいぜ、ほら、イケ、よっ…!」
 
震える体をきつく抱きしめ、二人して頂上まで駆け上がる。
「ミリィ…ミリアリア、愛してる」
「ディア、カ…ああ、ああ!ディアッカ、すき…あい、してる…っああ、あああああ……っ!」
「く、う…っ」
きつく締め付けられながら愛を余すところなく注ぎ込み、弛緩する体を抱きしめながらディアッカは満足げな笑みを浮かべた。
 
 
──こうやって刷り込むんだよ、イザーク。
 
 
 
 
 
 
 

 

 

大変濃い内容でなんだかすみません…っ!
イザークはこのあとどうしたんでしょうね。そこもちょっと気になります…(笑)
前回ディアッカが今までで一番こっぱずかしいセリフを口走っておりますが、今回ミリィもかなりいっちゃってますね;;
独占欲丸出しのディアッカですが、ミリィにだってきちんと独占欲はあるのです。
以前も同じようなことをどこかで書いた気がしますが、とにかく二人のラブラブなエチを書きたくなり、衝動的に書いてしまいました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。

いつも拍手をありがとうございます。
拙い作品ですが、どうかお楽しみ頂けますように!

 

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2017,6,17blog拍手up

2017,10,23up