ガールズトーク

 

 

 

非常にお下品ですので苦手な方はそっ閉じ推奨

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇラクス。コーディネイターってみんな一晩に何回もするの?」
 
ここはプラント、アプリリウス。ラクス・クラインの私邸。
和平条約の締結のためプラントを訪れていたオーブの代表首長、カガリ・ユラ・アスハは危うく手にしていたグラスを落としそうになった。
 
「なっ…おいミリアリア!」
「あら、アスランは違うの?じゃあ道具とか」
「まぁ…お道具、ですの?どのような?」
「ラクスまで何を言う!それにアスランはどうでもいいだろ!ミリアリアお前一体何を」
 
確か今日は『女子会がしてみたい』というラクスの提案の元、内々の仲間内で集まって談笑する日、だったはずだ。
自分たちとてもう成人を済ませた大人であるからして、飲み物にはアルコールも含まれる。
……アルコールしかない、のは予想外だったが。
カガリの胸中をよそに、いろいろとギリギリな会話は続いていた。
 
 
「ミリアリアさん。お道具とはどういったものですの?」
「うーん、私もあんまり分からないのよね。でもディアッカが言うには色々あるみたいよぉ?そのうちな、とかカッコつけちゃって教えてくれないけど。ああ、キラなら作れるかもね。それともアスランのが適任かしら?」
「知るか!いらん!」
「とりあえず最初は振動だけで充分よ。慣れて来たらキラにも使えばいいわ」
 
 
ちょっと待て。使ったのか?あいつに使ったのか?使われたの間違いではなくてか?!と問い詰めたい感情をカガリは理性で押さえつけた。
このくらい出来なくては、代表首長などやっていられない。
そんなカガリを尻目に、人種の壁をも軽々と超えた女子トークは盛り上がりを見せていた。
 
「まあ、二人で楽しめますのね!」
「なんかねぇ、冷静に考えるとその辺の電気マッサージ器でも代用可能な気がするわ。ざっくり言えばマッサージだし」
「ざっくりすぎるぞミリアリア!」
 
比較的ハイペースで飛ばしていたミリアリアの口からは、普段絶対に聞くことのできない言葉が惜しみなく溢れてくる。
そして、しれっとした顔で空のグラスを次々に生産しているラクスの瞳は、探究心とそれ以外の何かでキラキラと輝いていた。
半分仕事(ラクスの護衛任務)、半分プライベートで参加しているルナマリアとシホは、黙って成り行きを見守る姿勢に入っている。
どこまでも無表情を貫くルナマリアに対し、シホは口元が微妙にもぞもぞしていたが、銀髪の友人の面子にかけてこれは気づかなかったことにしよう、とカガリは心に誓った。
そして、ぶっちゃけトークはさらに盛り上がる。
 
 
「話は戻るけど、ほらぁ、わたしディアッカとしかえっちしたことないでしょ?だからこういうものかと思ってたわけ。たまにしか会えない分大ハッスルっていうの?大気圏超えちゃう超絶遠距離恋愛だったわけだし?」
「それはそうですわ!溜まりに溜ま…いえ、募りに募った想いを伝えるためには最適な手段ですもの」
「でしょ?でも今はこう、毎晩だって可能なわけじゃない。婚約者なんだし、理屈としては」
「まあ、毎晩ですの?」
「黙れラクス!」
「え?キラは違うの?」
 
カガリの制止をよそに、現プラント最高評議会特別顧問は頬を赤らめつつも口を閉じることはなかった。
 
「キラは…どちらかというと早朝や昼下がりが」
「ハーネンフース、どうにかしろ」
「いえ、ここはアスハ代表が」
「あ、シホさんウォッカまだある?」
「ヴァイオレットリキュールと氷もお願いしますわ」
 
自重するどころかさらに酒まで強請る女子たちのトークはどんどん核心に迫っていった。
 
「ああ…明るい中でしたいんだ!キラってばかわいい顔してとんでもないわねぇ」
「そうですの。君のすべてが見たい、とおっしゃって…困ってしまいますわ」
「うちは昼夜問わずだけど…似たようなこと言ってるわねぇ」
けらけらと笑う二人に、カガリとシホはただただ、途方にくれた。
「ルナマリア。このお二人を止めて」
「いえ、やはりアスハ代表が適任かと」
「いや、止めるってどうやるんだよ!」
 
カガリが頭を抱えたその時、爆弾は落とされた。
 
 
「そうそう、ディアッカってば膨張率が半端なくって!」
 
 
ルナマリアがとうとう酒を噴き、シホとカガリは絶望的な表情を浮かべた。
 
「あらあら…そんなに、ですの?でもディアッカさんは平時の状態からして規格外なのではありませんか?」
「うん。まぁ多分そうなんだけど他のなんて知らないし。でね、やっぱり自分だけってのもあれだし、相手にも気持ちよくなって欲しいじゃない。でもすぐ大きくなっちゃって口に入りきらな…」
「ミリアリア、ストップ!私は明日からどんな顔であいつに会えばいいんだ!」
「膨張率もですけど、硬さも重要なポイントですわ、ミリアリアさん」
「ラクス!一応私の身内だぞ!生々しい話はやめろ!」
 
ついに大声をあげたカガリだったが、くるりと振り返った女子二名の視線に射抜かれ言葉を詰まらせた。
 
「な…なんだよ、お前ら」
「……そういえば、ここにいる面々は皆様お相手がいらっしゃいますわよね?」
「シホさん、イザークってお尻より胸派って本当?」
「まあ!イザークさんもやはりお年頃の殿方ですのね。……わたくし、アスランとシンのお話も聞きたいですわ」
「そうそうシンくん!若いからがっついてそうよねー。でもほら、ルナマリアさん赤服だし体力的には問題ないんじゃない?」
「アスランはそもそもそういった欲求はあるのですか?」
「やだラクスったら。あるに決まってるでしょ。でもね、一発入魂で濃厚すぎても、逆に回数こなされても体力的にきついのよ。そうじゃない?カガリ。そのくせ上になれとか動けとか今日はミリィにいかせて欲しいとか…」
「まぁ、ディアッカさんはわがままですのね!キラもそこまでは求めてきませんわ。それにキラはうしろから」
「黙れ黙れ黙れ!!!一発入魂とかうしろからとか言うな!!!」
 
とうとう爆発したオーブの獅子の娘の顔は見事に真っ赤で。
この後とばっちりを食らうであろう映えあるザフトの赤服二名は、そっと顔を見合わせて深い深い溜息をついたのだった。
 
 
 
 
 
 
 

 

 

えーと。前回よりパワーアップしてさらにお下品で申し訳ありません!!
サイトにアップするか散々迷ってプライベッターにあげていたのですが、勇気を出してこちらに投下しました(笑)
若いっていいですよね…←なんか違う
こちらと対になる「ボーイズトーク」も書こうと思っているので、次回の小噺でお披露目できればと思います♡
少しでも笑っていただければ幸いです…;;

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2017,7,21拍手up

2017,10,13up