このお話はR18要素を含んでいます。
苦手な方は閲覧をお控え下さい。
閲覧は自己責任でお願い致します。
ディアッカが手渡した男物のTシャツ姿で現れたミリアリアに、思わずゴクリと唾を飲み込む。
「……なに?」
「いや?こっち来いよ。寒いだろ?」
「エアコン効いてるじゃない。私、ソファで寝るから」
「…まだ怒ってんの?」
些細なことで喧嘩をしたのは三日前。
練習後のミリアリアを半ば強引に誘い、突如降り出した雨に感謝をしながらスタジオからほど近い自宅へとなんとか連れ込んた。
仲直りのきっかけを作るために。
だがつい漏らしてしまった少しだけ呆れの混じる声に、ミリアリアはムッとした表情を浮かべ、掛け布団代わりの大きなバスタオルを手にどかりとソファに体を沈めた。
と、ディアッカの紫の瞳が微かに見開かれる。
そんなことはつゆ知らず、ミリアリアはさっさと体勢を整えると細い足をソファの上に乗せた。
──ああもう、なんだよこれ、なんの苦行?
先にミリアリアにシャワーを使わせ、ひとまず濡れた体と髪を簡単にタオルで拭い部屋着に着替えていたディアッカは、箍が外れたようにまっすぐミリアリアのいるソファへと歩みを進めた。
そのまま一気に細い身体を押し倒し、青い瞳を見開いたまま驚きに固まるミリアリアの両手首を固定し、逃げ場を奪う。
「何するのよっ!」
「そんな色の下着、持ってたっけ?」
予想外の言葉に、ミリアリアは絶句した。
喧嘩中とはいえ、二人の関係は恋人同士で。
ミリアリアの好む下着の色も、独占欲の強いディアッカは大方把握していた。
そんな彼女が身につけていたのは、アメジストのような紫色のショーツ。
きっとタオルに隠れた上半身にも、揃いのブラジャーをつけているのだろう。
「き、今日たまたま買ったのよ!荷物見たでしょ?着替えがないんだもん、これ着るしかないじゃない!」
「いつもとずいぶんイメージ違うけど?」
痛いところを突かれ、ミリアリアは唇を噛み締めた。
言えるわけがない。
つまらない喧嘩の挙句、謝罪のタイミングも見失って、でも恋しくて。
気晴らしに出かけたショッピングモールにオープンしたばかりのランジェリーショップで見かけた、恋人の瞳と同じ色をした下着をつい手に取り、そのまま購入しました、なんて。
恥ずかしすぎて、言えるわけがない!!
「紫、ねぇ…。お前色白いから、そういうのも似合うな。…脱がせるのがちょっと惜しいくらい」
「だ、誰も脱ぐなんて言ってない!」
「脱がせるときが一番コーフンすんだよ。夢がねぇなぁ」
「馬鹿じゃないのっ!?」
どんどんよろしくない方向に進んでいく会話に焦り、ミリアリアは身をよじった。
と、その拍子にバスタオルがはらりと床に落ち、ぶかぶかのシャツのはだけた胸元から覗く紫がディアッカの視線に晒される。
「……や、だ。見ないで」
「好きな女のこんな姿、見ないでってのがまず無理」
「恥ずかしいのっ!それに私たち…」
「うん。言いすぎた、ってあれから後悔した。気まずくて連絡もできなくて…ごめん」
真摯な声に、はっとミリアリアはディアッカの顔を見上げる。
そこにあったのはいつもと同じ、切なげで優しい顔。
ミリアリアの中にあった頑なな想いが、たちまちすぅっと溶けていった。
「……私も、その、ごめん。熱くなりすぎたって反省してる」
小さな声でやっとそれだけ口にすると、降りてきた柔らかな唇に自分のそれを塞がれた。
「──仲直りのエッチ、しよ?」
「……ちょっと、待って」
起き上がったミリアリアが近くに置かれていた買い物袋から何かを取り出し、ディアッカに手渡す。
「…………毎回じゃなくてもいい、から。ちゃんと、使って」
手のひらに乗せられたもの──喧嘩の原因となった避妊具──をディアッカはぽかんと見下ろし、がばりとミリアリアを抱きしめた。
「きゃあっ!!」
「ミリィ、かわいい」
「な、だ、だって…あんた任せにばっかりしてた私も悪かった、し…実際買うときも、思ったより普通だったし」
恥ずかしがり屋のミリアリアは、反面とても真面目で、優しい。
「二人ですることなんだから、あんたにだけ押し付けるのは違う、って…ん、うっ」
これ以上我慢ができず、ディアッカはその可愛らしい唇を強引に塞ぎ、深いキスを贈った。
ああ、やっぱり俺はこいつじゃなきゃダメだ──。
とろんとした碧い瞳を見下ろし、ディアッカはふわりと笑う。
「こっちについては、これからゆっくり聞かせてもらうぜ?」
それがまさに今身につけているランジェリーのことだということは、ミリアリアにも理解が出来た。
絶対に言いたくないけれど…彼の手にかかってしまったら、きっともう隠し事なんて出来ない。
ずり上げられたブラジャーからこぼれ落ちた胸の頂を優しく舌で転がされ、ミリアリアはそんなことを思いながら甘く切ない吐息を漏らした。
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えーと、8月2日は「パンツの日」、だそうで…。それを受けて昨年こそっと書いた作品のはずだったんですが、パンツの影うっすいな!(笑)
こちらの設定ですが、サイトの方で亀更新中のバレエパラレルの二人になります。
喧嘩の原因は、ズバリ「避妊」。
パラレルではやっぱゴム利用してなんぼなので(何がだよ)♡
このミリィはきちんと基礎体温とかつけてるだろうから、絶対ゴムつけて!とはならないのですが、やっぱり避妊は大事ですよね、うんうん。
こうやって意見をすり合わせて(あれ、できてない?)愛を深めていくシチュエーションが大好きです♡
2016,8,3 privetter up
2017,8,2up