試し読み もっと痛みをください

 

 

 

このお話はR18要素を含んでいます。

苦手な方は閲覧をお控え下さい。

閲覧は自己責任でお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと求めていた高みに押し上げられ、ミリアリアは甘く掠れた嬌声を上げた。
下半身の感覚はすでに無くなりかけている。
それほどにディアッカは激しくミリアリアを焦らし、求め、ミリアリアもまたディアッカの要求に従順に従った。
 
「はぁ、は…あっ、ディア、カ…」
 
しゅるり、と手首を拘束していた布を解かれ、長い脚の間に引きずり込まれる。
枕を背もたれにヘッドレストに寄りかかったディアッカの額にもさすがに汗が浮かんでいたが、その呼吸はミリアリアと違って少しも乱れてはいなかった。
 
 
「……咥えて」
 
 
短く下された要求に、ミリアリアはゆっくりと手を伸ばす。
恋人であった頃にもしたことのなかった行為。
だがミリアリアは迷いなくディアッカの怒張に唇を落とし、キスをするように舌を絡ませた。
「……っく」
どうすれば気持ちよくなってもらえるかなど、ミリアリアは分からない。
ただ一心に怒張を慈しみ、たどたどしい愛撫を繰り返した。
ちゅぱ、ちゅく、と淫らな水音が耳を打ち、小さく聞こえるディアッカの乱れた吐息を感じ、羞恥のあまり身体が熱く火照る。
 
「そのまま、唇と指で…扱いて」
 
掠れた低い声に、ミリアリアは素直に従う。
ふわり、と頭上に温かな感触を感じ、それがディアッカの手だと気づく。
優しく髪を撫でられ、不意にじわりと涙が浮かんだ。
そんな風にしてもらう資格なんて、ないのに。
口に入りきらない怒張を吐き出し、涙に気づかれないよう再び唇での愛撫に切り替える。
が、いつの間にか伸ばされていた長い腕に両脇を抱えられ、そのまま胸に引き寄せられてしまった。
 
「み、ないで…っ!」
「泣くほど嫌だった?」
 
そうじゃない。
優しくされると、甘えてしまいそうになるから。これ以上みっともない姿を見られたくないから。
ミリアリアはぶんぶんと首を振り、うつむいた。
 
 
 
 
 
 
 
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