俺の身体の下で、お前はその綺麗な碧い瞳に涙を溜める。
なぜ?と問いただせば、俺の過去に嫉妬したと言う。
自分より強く抱き締められたはずの、過去の女の身体に、嫉妬したと言う。
だから俺は、想いを込めて、何時もより強くお前を抱き締める。
今迄こうしなかったのは、お前を壊したくないからだと。
何よりも、そう、俺の命よりもお前が大切だからだと。
そう伝えて、涙に濡れた碧い瞳を覗き込み、唇を重ねる。
唇を重ねたまま、俺が与える快感に震えるその華奢な身体がやがて強張り、ゆっくりと弛緩するまで、お前の善いところを責め続ける。
そして、お前の口から零れ落ちる濡れた声を聞きながら、お前の身体の中心に、俺の想いを注ぎ込む。
そうやって、俺はお前の身体に教え込む。
お前に俺の、ありったけの想いを注ぎ込んで、何度でも、何度でも、教え込む。
待ち望んだ、強い抱擁。柔らかくて熱い唇。
与えられる、身体が溶けてしまいそうな程の快感。
わたしの醜い嫉妬を受け止めて、本当の理由を教えてくれた優しいあなた。
馬鹿ね、そんなに簡単に壊れるはずないじゃない。
かわいげのないわたしの言葉に優しく微笑み、わたしの欲しかったものを与えてくれるあなた。
好き、大好き。あなたが好き。
あなたの低くて甘い声を、身体を滑る手の動きを、絡められる舌を、熱い滾りの形を。
わたしはどんどん記憶して行く。
わたしだって、あなたが一番大切なの、とあなたへの想いを伝えたいけれど。
あなたに翻弄される身体はもう言うことを聞かず、こんな簡単な一言すら言葉にできない。
こうやって、わたしはあなたに溺れる。
あなたにしがみつき、濡れた声を上げながら、わたしはあなたの身体に、溺れて行く。
300hit御礼小説になります!
あっという間の出来事で、本当にびっくりしています。
R18に該当・・・するのかな?とドキドキしながらも、こちらへupさせて頂きました。
時間軸としては、別れる前の、付き合い始めてそういう関係になって、少し慣れてきたくらいの二人、をイメージしています。
でも、ミリィは照れが先に立ってるだろうから、こんなに素直じゃないか(笑)
つたない文章ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
いつもサイトに足をお運びくださる方々に捧げます!
本当にありがとうございます!
お題配布サイト「TOY」様よりお借りしたお題をもとに作成しました。 text
2014,6,23up